日銀(日本銀行)の為替介入はトレードに生かせるチャンス!2024年ドル円チャートなどで解説!【FXトレード】
2022年3月以降、円安が急激に進行しているなか、日銀の為替介入が行われています。
今回は、日銀の為替介入をチャンスととらえ、トレードに生かして利益を上げる方法について解説していきます。
- 日銀の為替介入をトレードのチャンスとして生かしたい人
- 日銀の為替介入がどれほどの威力なのか知っておきたい人
日銀(日本銀行)の為替介入とは
為替介入とは、正式にいうと、「外国為替市場介入」になります。
財務省に為替介入の決定権があり、日銀が実際に通貨を売買します。
為替介入の目的は、為替相場の急激な変動を抑え、市場を安定させることです。
日銀(日本銀行)の単独介入
単独介入とは、日銀だけで為替介入することをいいます。
他の国の中央銀行であるFRB(アメリカの中央銀行)やECB(欧州の中央銀行)などと協力しない為替介入になります。
それでは、過去のチャートから値動きを分析してみましょう。
直近の単独介入(2024年7月11日と7月12日)
直近の日銀の単独介入は、2024年7月11日と7月12日にありました。
ドル円が前回の高値である160.2円を突破してきたことから、日銀が7月11日に単独介入を行いました。
161.6円から157.4円まで下落したため、約4円ほど円高になりました。
その後、7月12日にも単独介入を行い、158.8円から157.3円へと、約1.5円ほど円高になりました。
今回は、米消費者物価指数などの指標発表に合わせて単独介入を2日にわたって行っています。
その後、日銀が利上げに踏み切ったことや、米経済が軟化し始めたことによりFRBが利下げに向かう可能性が大きく高まっていることから、円高ドル安が続いています。
金融政策の転換となるポイント近くでの単独介入は、ドル円を大きく転換させる効果が大きいです。
このような場面では、日銀に逆らうようなトレードをしない方がよいでしょう。
金融政策の転換と単独介入の合わせ技は、効果がとても大きいです!
日銀に逆らうことはおすすめしません。
2024年の単独介入(2024年4月29日と5月2日)
直近の日銀の単独介入は、2024年4月29日に2回、5月2日に1回ありました。
ドル円が160円を突破したことから、日銀が4月29日に単独介入を行いました。
160.2円から154.5円まで下落したため、約5円ほど円高になりました。
その後、5月2日にも単独介入を行い、157.7円から153.0円へと、同じく約5円ほど円高になりました。
今回は、短期間のうちに2回単独介入を行っています。
このようなパターンもあるということは、覚えていて損はないでしょう。
今回のように、短期間のうちに2回為替介入を行う可能性もあるため、あまり欲張らないようにしましょう!逆指値を入れておくと安心ですね!
2022年の単独介入(2022年9月と10月)
2022年3月以降のドル円相場は、短期間に大きく円安になっていました。
これに対応するため、日銀は円を買ってドルを売る為替介入を行いました。
2022年9月22日、145円の手前で止まっていたドル円が、145円を抜けたところで、日銀の為替介入である円買いが行われました。
その結果、約5円ほど円高となりました。
ですが、効果は持続せず、数日で元の水準に戻してしまいました。
円売りのチャンスです!
次に、2022年10月21日、150円をあっさり抜けところで、日銀の為替介入である円買いが行われました。
こちらも約5円ほど円高となりました。
為替介入したあとは、150円の手前まで戻しが入りました。
ですが、そのまま上昇を続けることはなく、円高に振れて下落しています。
前回の為替介入よりは、効果があったといえるでしょう。
単独介入が相場の流れを変えることもありますので、思惑が外れたときの損切は必須です!
その他の単独介入
2022年よりも前の直近の単独介入を見てみると、約10年前の2010年9月15日、2011年8月4日、2011年10月31日に、日銀の単独介入は行われています。
単独介入は、よく起こることではありません。
2022年の単独介入は、約10年ぶりに行われました。
2010年9月15日の単独介入
2010年9月15日の円売り単独介入は、約3円ほど円安になりましたが、効果は持続せず、再び円高になっていきました。
これは円買いのチャンスでしたね!
2011年8月4日の単独介入
2011年8月4日の円売り介入も、約3円ほど円安になりましたが、効果は持続せず、再び円高になっていきました。
これも円買いのチャンスです!
2011年10月31日の単独介入
2011年10月31日の円売り介入では、約4円ほど円安になりました。
円高方向に戻ってきてはいますが、介入時点の円高水準までは戻りませんでした。
2010年9月15日と2011年8月4日の円売り単独介入よりは、効果があったと言えそうです。
いずれにしても、単独介入はすぐに反転させられることが多いとわかります。
この場合は、エントリーのタイミングを間違わなければ、損切にはならないでしょう。
日銀(日本銀行)の協調介入
単独介入とは反対に、他の中央銀行と協力して行う為替介入を、協調介入といいます。
2011年3月に発生した東日本大震災のときには、協調介入が行われました。
2011年3月の協調介入では、約3週間経過してから天井をつけて、円高転換しています。
単独介入に比べて、すぐに反転させられるようなことはないため、協調介入の効果は高いといえるでしょう。
協調介入が行われたときは、中央銀行に逆らわないようにしましょう。
協調介入には逆らってはいけません!
むしろ、協調介入の波に乗るべきです!
日銀(日本銀行)の為替介入実績(実施日や金額)
過去の為替介入実績(実施日や金額)については、財務省のサイトで公開されています。
過去の介入実績全データを、エクセルで確認することも可能です。
興味のある人は、確認してみてください。
日銀の為替介入をトレードに生かして利益をあげるには
単独介入は、短期間で元の水準に戻ることが多いので、円高介入に対しては円売りで、円売介入に対しては円買いで対処するとよいでしょう。
- 円買いの単独介入であれば、下がりきったところを円売りで対処する。
- 円売りの単独介入であれば、上がりきったところを円買いで対処する。
これらの対処法は、比較的勝率が高い手法といえます。
ですが、協調介入は、各国の中央銀行が協力して行うものであるため、単独介入よりもインパクトがあります。
単独介入のように、短期間で元の水準に戻るようなことはほとんどないので、中央銀行に逆らうようなトレードはやめておきましょう。
協調介入に逆らうことは、複数の中央銀行に逆らうことになります。勝てる見込みは低いですね・・・。
日銀(日本銀行)の口先介入やレートチェック
日銀が口先介入やレートチェックを行ってきた場合、為替介入の可能性が高まってきています。
日銀の口先介入
為替介入を行う初めの段階で、市場をけん制するために行われるのが口先介入です。
急激な変動は望ましくないといった発言や、介入の示唆などがあります。
口先介入が増えてきたら、為替介入に備える必要があります。
日銀のレートチェック
日銀の口先介入だけでは相場に転換が見られない場合、次に行われるのが日銀のレートチェックになります。
日銀のレートチェックとは、日銀が銀行の為替ディーラーに、ドルに対する円の取引水準などを尋ねるものになります。
レートチェックは、口先介入よりも重いものになります。
いつでも対応できるよう、万全の準備をしておきましょう!
日銀(日本銀行)の為替介入の可能性が高まったとき
為替介入の可能性が高まったときは、ストップロス(逆指値)注文を入れておくことは必須です。
特に、短期トレードは注意が必要です。
ハイレバレッジをかけていたとしたら、相場から一発退場となる可能性もあります。
資産防衛のためにも、ストップロス注文は入れておいてください。
為替介入を生かしたトレードにおすすめな業者
為替介入を生かしたトレードをするなら、Axioryがおすすめになります。
Axiory公式サイト:https://www.axiory.com/jp/
Axioryは、禁止取引がかなり少なく、ゼロカットや為替介入を狙った取引を行っても、ペナルティが発生しません。
Axioryの禁止事項については、次の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ
最後に、この記事の内容をまとめます。
- 為替介入には、日銀単独で行う単独介入と、他の中央銀行も協力して行う協調介入がある!
- 単独介入には逆らったトレードをし、協調介入には逆らわないトレードをしよう!
- 為替介入の可能性が高まったときは、ストップロス(逆指値)注文は必須!
日銀の為替介入をチャンスととらえ、トレードに生かす方法はあります。
基本的には、単独介入には逆らって、協調介入には逆らわないこと。
過去の為替介入時のチャートも参考にして、トレードに臨みましょう!
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